個性とチーム力が必要な
アミューズメント横丁

藤並 裕真 1997年生 大阪府出身 渋谷横丁 「渋谷バル」 ホールマネージャー

アミューズメント業界に夢を託し

地元、大阪羽曳野市の中学硬式野球リーグに所属。外野手として頭角を現し、埼玉県代表として甲子園にも出場した強豪高校にスカウト入学。3年間の全寮生活を終え、大学に進学するも、アルバイト先のダーツBARを展開する企業に卒業を待たずして就職する。

 

「野球のフィールド以外で、自分の可能性を見出せる場所を早く持ちたかったんです。親はもちろん、周りからの反対もありましたが、アミューズメント業界に興味があり、中でもダーツBARはカラオケ等とは違い、スタッフそれぞれが担当するお客様を楽しませることで客単価を上げていくんです。そこからイベントやパーティーの受注に発展する事もあり、個人のコミュニケーション能力で結果が変わっていく感覚にワクワクしたんです。当時の業界は出店ラッシュでしたし、経営母体はダーツ機器の販売事業を行う成長企業という事もあり、本気で勝負してみようと思いました。」

 

野球の道を断ち切り、大学を中退してまで入った業界。自らと周囲を納得させるべく仕事に専念した結果、入社最短最年少でマネージャーに昇格。一人で数店舗を統括する幹部ポジションに就いた。

 

「最終的に5店舗、約200名のスタッフを管理する立場を任せていただきました。さぁ、これから!という時だったんですが、コロナ禍で状況が一変しました。

 

本庄第一高校野球部時代

コロナ禍で絶たれた道

2020年4月の緊急事態宣言発令後、飲食業界はもとより、アミューズメント業界の集客は激減し、その両方の要素を持つダーツBARは窮地に立たされた。

 

「会社は、我々幹部の意見も一切通じない状況にまで陥り、私も退職せざるを得なくなりました。ただ、アミューズメント業界への興味は変わらず、あきらめるほどやり切ってもいない。悶々とした思いをぶつけられる場所を探し、『渋谷横丁』に辿り着きました。それまでは『ひょっとしたら自分は間違った道を選んだんじゃないか』という思いもあったんですが、コロナ禍にあっても大変な賑わいの渋谷横丁を見て、非常に勇気をもらいました。大げさじゃなく、自分の求めている世界がそこにあったんです。」

「渋谷横丁」に託した本来の夢

「ここは、ダーツBARとは違い、お客様の目的はバラバラです。極端に言うとお客様を楽しませる事であれば何をしてもいい場所です。実際、ギター流しやマジシャン等のテーブルエンターテイメントから、DJイベントや阿波踊りまで開催する、『横丁』という名の変幻自在のアミューズメント施設。ダーツ業界とのコラボイベントも可能だと思います(笑)。24時間、それぞれが楽しみたい時に自由に集まる場所。会社コンセプトの“たまり場をつくる”という意味もだんだん分かってきました。」

個人プレーとチームプレーで渋谷横丁19店舗のTOPを目指す

「もう一つ、分かったことは『料理』もアミューズメントのコンテンツの一つということ。今、緊急事態宣言中の時間を活かしてキッチンの仕事も教えていただいています。渋谷横丁は全店直営でありながらも、マニュアルがなく、仕入れ・管理・面接・企画など、各店舗の裁量に任されていて自分達のお店を作っている感覚にとてもヤリガイがあります。」

 

「スタッフ一人一人の個性を最大に活かした個性あるチーム作り、それぞれが助け合いながらも全19店舗の中で売り上げTOPを競い合う構造はまさに野球と同じです。僕はホールもキッチンもできる二刀流で、まずは『渋谷バル』の年間リーグ優勝と個人の年間MVPを目指します!」

 

 

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