久慈漁港 あんこう/茨城

専門店に行かなければ味わえない高級食材をカジュアルに楽しんでいただくのが当社のスタイルであり、その食材一つに「あんこう」があります。

「西のふぐ、東のあんこう」と並び称されるあんこうは茨城県の冬の味覚として有名で。中でも、日立市の久慈漁港は県内の水揚げ量の約3割を占めるという名高い漁港です。

深海魚であるあんこうは「底引き網漁」によって獲られますが、海中を動き回らず海底でじっとしているため、一回の漁で水揚げされるのはせいぜい1、2匹。獲れないことも多いという希少種です。

その姿は一見グロテスクに見えますが、身には上品な旨みがあり、骨以外の部位はほとんど食べることができます。特に「海のフォアグラ」と呼ばれる肝(あん肝)は、濃厚なチーズのような味わいで栄養価も抜群です。

あんこうはそのぬめりと柔らかさのため、まな板の上で捌きにくく、「吊るし切り」が有名で、手際よく捌かれるパフォーマンスは見る者を魅了します。

あんこうの美味しさをダイレクトに味わうことのできる料理は「どぶ汁」です。

「どぶ汁」は茨城県北部の漁師が船上で食べたあんこう鍋が始まりです。水をまったく使わず、野菜や味噌と鍋だけで作れることが船上での調理に好都合で、栄養価も高く貴重であったと言います。

当社では多くの方にアンコウの美味しさを知っていただく為に「有楽町産直横丁」オープン記念イベントとして、久慈町漁業協同組合の今橋さんに獲れたばかりのアンコウを直送いただき、お客様の目で、滅多にお目にかかれない「吊るし切り実演ショー」をご披露いただき、皆様に「どぶ汁」をご提供させていただきました。

自ら捌いたあんこうを目の前で味わうお客様の姿をご覧になられた今橋さんにも大いに喜んでいただきました。

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